沖縄最強の『パワースポットを超えた』崇高な聖地【斎場御嶽】

斎場御嶽(せーふぁうたき・サイハノタキ)は沖縄県南城市にある、琉球の国土創成神の女神「アマミキヨ」により造られたといわれる琉球王国最高の聖地で、琉球の最も名高い神女であった聞得大君(きこえおおきみ)の就任儀式が執り行わられ、琉球王国の時代から現代まで脈々と受け継がれて来た『パワースポットという次元を超えた』崇高な聖地です。

斎場御嶽の「斎場(せーふぁ)」は「最高位」を意味し、異界であるニライカナイからやってきた女神「アマミキヨ」によって造られた7つの御嶽の中でも「最高位の御嶽」として受け継がれ、正式な御嶽神名は「君ガ嶽」または「主ガ嶽ノ神域(イビ)」といい、現在でも「沖縄で最も神聖な場所」とされています。

2000年12月に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとして「世界文化遺産」に登録されましたが、本来は男子禁制で、国王でさえも途中までしか入ることが許されなかったほどの聖地なので、入る際は「最低限のマナー」や心得をもってから足を踏み入れることが必要とされていますが、沖縄独特の文化や歴史を学ぶには絶対に外せないスポットです。

斎場御嶽までのバスでの交通アクセス方法

斎場御嶽までの交通アクセス方法

斎場御嶽までのバスでの交通アクセス方法

  1. 「那覇バスターミナル」
  2. 「東陽バス(志喜屋線38番)」の路線バス乗車
  3. 「約54分」ほどで着く「斎場御嶽入口」で下車
  4. 「南城市地域物産館」で入場チケット購入
  5. 「南城市地域物産館」から「徒歩10分」
  6. 斎場御嶽に到着

斎場御嶽の入場口【緑の館・セーファ】

斎場御嶽の入口【緑の館セーファ】
斎場御嶽の入口の「緑の館・セーファ」から斎場御嶽に入場しますが「入場チケットはここでは買えません!」ので、必ず事前に「南城市地域物産館」で入場チケット(大人300円 中学生以下150円)を購入してからでないと入れないので注意が必要です。

緑の館・セーファでは斎場御嶽の「有料ガイドの受付」や資料館として「参拝時の注意事項」や心得等を学ぶことができる「3分程のビデオ上映」がありますので、そのビデオを見た後に入場することが推奨されています。

崇高な聖地での心構えやマナー

斎場御嶽でのマナーや心得
斎場御嶽は2000年(平成12年)12月に首里城跡等の9資産が「琉球王国のグスク及び関連遺産群」としてユネスコの「世界文化遺産」に登録されましたが、昔から住んでる地元の方々は余りにも神聖すぎる場所として、巫女(ユタ)でなければ「女性でも行かないほうがいい」と言われていた程の「崇高な聖地」として認識されていました。

そのような大切に守られてきた聖地なので訪れる際は「祈りの場所だということを忘れずに敬う心構えで参拝すること」や、沖縄独特の文化を知るために「事前に情報を詳しく知ること」や、聖地内では「ガイドさんや特別な巫女(ユタ)と一緒に説明を聞きながら回ること」で、斎場御嶽にまつわる神話や琉球王国の歴史と精神文化をより知ることができるので「ガイドを伴って一緒に回ること」をお勧めします。

また最低限のマナーとして「拝みをしている地元の方々にみだりに声をかけたり写真を撮ったりしない!」ことや、聖地内にある「石や動植物を持ち帰らない!」等を守り、自然や地元の方々に感謝の気持ちを忘れないことが大切とされています。

御嶽の参道入口【御門口(ウジョウグチ)】

御嶽に入る参道の入口【御門口(ウジョウグチ)】
斎場御嶽に入る参道の入口である「御門口(ウジョウグチ)」は神社でいえば拝殿にあたる場所で、入口の右側には六つの香炉が置かれています。

六つの香炉は、敷地内の神域(イビ)の分身の数を表しおり、かつてはここから先は神事をする女性祭祀者(ノロ)や巫女(ユタ)しか入ることが許されなかったとされ、女性であっても一般の人々はこの場所から神域の分身である「六つの香炉」に向かって祈りを捧げていました。

この先の道は急な坂になっていて、各拝所に至る道も石が敷いてあるだけで舗装されている訳ではなく「滑りやすく足元に注意!」なため、ビーチサンダルやヒール等の底の高い靴を履いてこないような事前の心構えが必要です。

祈りの場所【大庫理(ウフグーイ)】

祈りの場所【大庫理(ウフグーイ)】
御門口を上って行くと左手に見えてくる拝所が、祈りの場所である「大庫理(ウフグーイ)」で、大広間や一番座という意味で、石段が一段上がっているのは屋敷に上がる時と同じことをイメージしてるとされ、前面には磚(せん)の敷かれた祈りの場(ウナー)があります。

聞得大君(きこえおおきみ)が最高神職に就任する儀式を「お新下り(おあらおり)」と言い、この儀式は大庫理で行われたとされ、聞得大君は聖水を額に付ける「御水撫(うびぃなでぃ)」での儀式で神霊を授かり、神と同格になったと云われています。

聞得大君とは「最も名高い神女」という意味で、琉球王国の信仰における神女の最高位の呼称で、初代の(1470年)から15代の(1875年)までの約400年にわたって、琉球王国の五穀豊穣を祈り、国の災難を払いのけて、神事を支えてきたと云われています。

豊穣の寄り満つる場所【寄満(ユインチ)】

豊穣の寄り満つる場所【寄満(ユインチ)】
大庫理から左側に歩いて真っ直ぐ奥に行くと見えてくるのが「寄満(ユインチ)」で、ユインチとは琉球王府の用語で「台所」を意味しますが、ここで調理をしていたわけではなく、当時貿易で盛んだった琉球王国に寄せられ、満ちた交易品の数々が集まる「豊穣の寄り満つる場所」と解釈されています。

寄満には石段が5段階あり、誰しもが簡単に上れた場所ではないことが伺えますが、戦前まではその年の吉兆を占う馬の形をした石「うまぐゎーいし」が置かれていたとされ、六ケ所の神域(イビ)の中でも「大庫理」と「寄満」と「三庫理」の三か所は「首里城内」に付けられたものと同じ名前があり、これは当時の斎場御嶽と首里城との関わりの深さを表しているとされています。

シキヨダユルとアマダユルの壺

シキヨダユルとアマダユルの壺
寄満から来た道を戻って、最奥の「三庫理(サングーイ)」がある場所の横にある拝所が「シキヨダユルとアマダユルの壺」で、二本ある鍾乳石から滴り落ちてくる聖なる水である「御水(うびぃ)」を受けるために、二つの壷が前後に置かれています。

奥側が「シキヨダユルアマガヌビー(しきよたよる雨(天)か美御水)」と呼ばれ、聖なる植物であるアザカ・アシカの木を伝って、天から流れ落ちてくる聖水の意味を持ち、前側が「アマダユルアシカヌビー(雨たゆるあしかの美御水)」と呼ばれ、聖なる植物であるシキヨを伝って天から流れてくる聖水の意味とされています。

二つの壺に溜まった水は、水量などで琉球国王子(中城御殿)の世継や、聞得大君の吉兆を占うとともに、お正月の若水取りの儀式に使われた霊水として大切にされたという神聖な水で、この場所の周辺は「立入禁止で二つの壺には絶対に触れることはないように!」との注意書きが設置されています。

最強パワースポット【三庫理(サングーイ)】

斎場御嶽のシンボル【三庫理(サングーイ)】
斎場御嶽の最深部にある「三庫理(サングーイ)」は二つの巨大な岩が絶妙なバランスで支え合い、綺麗な三角形の空間が形成されている、斎場御嶽の中でも一番見所の場所で「日本でも屈指の最強パワースポット」の一つとされています。

三角形の空間は近世の時代に岩壁の片隅が綺麗に崩れたことによって形成されたとされ、この空間の周辺では「不思議な体験」をした人や、写真に「青色の光(オーブ)が映る」等の報告が複数あり、それらは「聖なる空間」と「太陽の光エネルギー」と「ピラミッドパワー」が合わさり増幅したことによって生じた現象と考えられています。

しかし、この場所を「聖域」ということを忘れ、むやみに写真を撮ったり、神社でいえば御神体である三角岩を強く叩いた人が不幸なことに巻き込まれる等の「怖い話」も報告されているので、自然を敬う心を忘れずマナーを守った行動が大切です。

最も格の高い拝所【チョウノハナ(京のはな)】

最も格の高い拝所【チョウノハナ(京のはな)】
三庫理の最奥部右手側にあるのが「チョウノハナ(京のはな)」と呼ばれる最も格の高い拝所で、琉球の国土創成神の女神「アマミキヨ」がクバの木を伝って降りてくるとされ、チョウノハナは首里城の祭祀空間である聖域の「京の内(キョウノウチ)」から語源が変化して「チョウノハナ」になったと言う説があります。

壁の下に沿うように四角い石の「香炉」が「15基」置かれていますが、これは聞得大君が1470年の初代就任から「15代」約400年にわたり代替わりごとに香炉を1基ずつ持ち込まれたとされ、この香炉の上にお線香を置いて神に祈る「最も神聖な場所」の一つとされています。

久高島を望める拝所

久高島を望む拝所
三庫理の最奥部左手側にあるのが「久高島を望める拝所」で、「久高島」は琉球の国土創成神の女神「アマミキヨ(阿摩美久)」が天から降りて最初に造られたとされており、海の彼方にある琉球王朝時代から数々の重要な神事が行われてきた、呼ばれた人だけが訪れることができる神の島です。

久高島を望める拝所は太陽が昇る方向である「東方楽土ニライカナイ」への「お通し(遥拝)」所として崇拝されていて、かつての「三庫理」は三方を岩壁に囲まれていた空間で、琉球王国時代の「久高島遥拝所」は御門口の近くにもありますが、いつの日かこの場所が遥拝所として定着されました。

旅行の達人の観光ガイド

斎場御嶽は観光スポットというよりは「沖縄独特の文化や歴史を学ぶための大切な聖地」なので、訪れる際は観光気分で騒がずに敬いながら拝礼するように心がけをお願い致します。

斎場御嶽の車での交通アクセスは那覇空港から車で「約35分」で、カーナビでチケットを販売している「南城市地域物産館」に設定すると別の場所へ案内される場合がありますので、カーナビに「マップコード232 594 734*44」に設定し「がんじゅう駅・南城」や「知念社会福祉センター」等の名称が表示されるので、それらを目安にアクセスするのが良いとされています。

斎場御嶽の専用駐車場は平成25年11月から「特別な許可が無い限り使用を禁止!」していて、入場チケットを事前に「南城市地域物産館」で購入しないと入れないので、斎場御嶽へ「徒歩10分」で行くことができる「地域物産館前の駐車場」か、混雑している場合は「岬公園の駐車場」で駐車が可能です。

斎場御嶽のランチは南城市地域物産館から徒歩2分の場所にある「くだか島 そば家」が、沖縄のご当地グルメの「沖縄そば」や「ゴーヤチャンプル」が食べられ、中でもここでしか食べられない「久高島特産イラブー粉末入りそば ジューシーセット」が美味しいのでお勧めです。

斎場御嶽の観光情報

スポット名】斎場御嶽(せーふぁうたき)
住所】沖縄県南城市知念字久手堅
電話番号】098-949-1899(緑の館・セーファ)
交通アクセス
「那覇バスターミナル」から「東陽バス(志喜屋線38番)」乗車⇒(約54分)「斎場御嶽入口」下車⇒「南城市地域物産館」で入場チケット購入⇒徒歩「約10分」
【自動車・レンタカー】
「那覇空港」から車で「約35分」(那覇市国場⇒南風原町経由)
「南風原北IC」から「約25分」
料金】大人300円 中学生以下150円 団体(20人以上)200円
営業時間】3月~10月 9:00~18:00(入場チケット販売 17:15まで 最終入館 17:30)
11月~2月 9:00~17:30(入場チケット販売 16:45まで 最終入館 17:00)
定休日】年に2回ある聖地としてあるべき姿を守るための休息日
【2019年の休息日】6月3日~6月5日 / 10月28日~10月30日
【2020年の休息日】6月21日~6月23日 / 11月15日~11月17日
【2021年の休息日】6月10日~6月12日 / 11月5日~11月7日
ホームページ公式サイト

斎場御嶽の地図情報

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