宮城県を代表する観光スポットの松島【松島湾観光遊覧船】

松島は宮城県の松島湾内外にある大小260余りの島々ことで、広島県の「宮島」と京都の「天橋立」と肩を並べる日本三景の一つで「宮城県を代表する観光スポット」です。

松島の神秘的な自然景観は「松尾芭蕉」や「伊達政宗」といった歴史的人物も心を奪われ、自然美を心ゆくまで満喫できる景勝の地として旅人達を魅了しています。

松島島巡り観光船では「様々なコース」で船上から絶景の島々を眺めることができ、2013年には「世界で最も美しい湾クラブ」への加盟を果たし、フランスのモンサンミッシェル湾やベトナムのハロン湾などと肩を並べる「世界の松島湾」として注目を集めています。

松島遊覧船乗り場へのアクセス

松島遊覧船
松島遊覧船乗り場へのアクセスはJR仙石線の「松島海岸駅から徒歩3分」で遊覧船乗り場の入口にある「乗船券売り場」でチケットを買うと「松島島巡り観光船」に乗ることが出来ます。

松島遊覧船のオススメのコースは仁王島、鐘島、千貫島など松島でも人気の島々を50分の船旅でゆったりと愉しむことができる「仁王丸コース」です。

仁王丸コースの料金は「大人1500円 子供750円」で見所を全て堪能しながら松島湾を一周することができます。

松島島巡り観光船【仁王丸コース

松島島巡り観光船
船内ではそれぞれの島の説明のアナウンスが流れますので「意味や特徴を放送で聞きながら」松島の絶景クルージングを堪能することができます。

大型遊覧船「仁王丸」「第三仁王丸」の二階にはグリーン室があり、通常の料金から追加で「大人600円 子供300円」支払うと、船内の窓が大きくなったことで美しい島々の景色の見晴らしも良くなり「松島の絶景を人が少ない中をゆったりと堪能できます」ので「一人旅の方」には特にオススメです。

伊達政宗お気に入りの島【千貫島】

千貫島
伊達政宗お気に入りの島である「千貫島(せんがんじま)」はラクダの背のような形していて、その昔「仙台藩祖の伊達政宗公」が湾内で舟遊びをしている時に「あの島を城の館に運ぶ者あらば、銭、千貫をつかわす」と言ったことから「千貫島(せんがんじま)」と名前が付いたとされています。

松島湾の名所の一つ【鐘島】

鐘島
松島湾の名所の一つ「鐘島(かねしま)」は島腹に4つの空洞があり、この島の穴に大波がうち寄せると「鐘を打つ様に聞こえる」ところから鐘島と呼ばれています。

松島湾でも一番有名で特徴的な島【仁王島】

仁王島
松島の絶景クルージングの中でも一番有名な「仁王島(におうじま)」は幾千年の歳月に亘る波浪風雪によって「頭部の泥板岩は横縞状に削れ」中間は軟らかい岩なので甚だしく浸蝕された姿が「仁王像が葉巻をくわえて座っているように見える」神秘的な島です。

東日本大震災の地震や津波にも、仁王島は補強されていたため「養殖用の網やロープが絡まっていただけで損壊はなく」復興のシンボルとして力強い姿を保っています。

地震と津波の影響を軽減した【松島の奇跡】

松島の奇跡
2011年3月11日に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)とその直後に襲来した大津波によって、島の文化財の一部が破損するなどの被害が発生しましたが、周辺と比較したら奇跡的に被害は軽微で済んでいます。

その理由として、津波は浅い海に入ると速度が落ちて急激にエネルギーを失うのと、松島湾内に点在する島々が緩衝材となり、津波の勢いを弱めたと見られています。

奇跡を起こした沢山の島々のおかげで2011年の夏にはほぼ震災以前の状態で営業が再開され、地域の復興に勢いをつけ東日本を励ましてきました。

松島島巡り観光船の観光情報

スポット名】松島島巡り観光船
住所】宮城県宮城郡松島町松島字町内85
電話番号】022-354-2233
交通アクセス】(1)JR仙石線 松島海岸駅から徒歩3分
(2)東北本線 松島駅から徒歩20分
料金】仁王丸コース 大人1400円、小人(小学生)700円
2階グリーン船室は大人600円、小人300円追加
営業時間】8時~16時30分※11月~3月は変動あり
ホームページ公式サイト

松島島巡り観光船の地図情報

松島のシンボルで国の重要文化財【五大堂】

五大堂
松島のシンボルで国の重要文化財である「五大堂(ごだいどう)」は伝承によれば大同2年(807年)坂上田村麻呂が奥州遠征の際に、毘沙門堂を建立したのが始まりとされています。

現在の建物は慶長9年(1604)伊達政宗公が造営した「東北地方最古の桃山建築」であり、堂四面の蟇股にはその方位に対して十二支の彫刻を配され「大聖不動明王」を中心に、「東方 降三世」「西方 大威徳」 「南方 軍荼利」「北方 金剛夜叉」の五大明王像を安置したことから「五大堂」と呼ばれるようになりました。

慈覚大師手彫りと伝えられる厨子内の「五大明王」は平安時代中期に制作された秘仏で「33年に一度開帳される」とされ、次回の開帳は2039年に予定されています。

五大堂へ渡る橋【透かし橋】

すかし橋
五大堂へ渡る橋の「透かし橋」は五大堂が建立された小島に架けられた橋で、橋げたの隙間から海が見えるので五大堂へ行く際に「足元を見て気を引き締めるため」に造られたと言われています。

現在は渡りやすいように縦板が2枚しつらえられていますが「もともとは板はなく」梯子状であったため「江戸後期の紀行文」には恐ろしくて渡る事ができなかった人の事が紹介されています。

五大堂の伝説

五大堂の伝説
五大堂には伝説があり、 慈覚大師円仁が延福寺を開いたときに「五大明王」を安置したところ坂上田村麻呂が祀った毘沙門天は、ある夜に光を発して沖合いの小島に飛び去り、その島は「毘沙門島」といわれるようになったそうです。

みちのく伊達政宗歴史館

みちのく伊達政宗歴史館
みちのく伊達政宗歴史館は「松島海岸駅から徒歩10分」の場所にある、戦国時代の英雄「伊達政宗の生涯を伝える歴史博物館」です。

武将という一面だけでなく有能な領主でもあり、松島の瑞巌寺をはじめ各地の歴史的建造物と深い関わりを持っていた「伊達政宗」の生涯を等身大の「ろう人形」200余体を用いて「25の名場面」で忠実に再現しています。

他にみちのくの偉人である「太宰治」「棟方志功」「宮沢賢治」「野口英世」などの「東北が生んだ偉人50名」のロウ人形も展示しています。

みちのく伊達政宗歴史館の観光情報

スポット名】みちのく伊達政宗歴史館
住所】松島町松島字普賢堂13-13
電話番号】022-354-4131
交通アクセス】JR仙石線松島海岸駅から徒歩10分
料金】大人(高校生以上)1000円
小・中生500円
営業時間】9:00~17:00
ホームページ公式サイト

みちのく伊達政宗歴史館の地図情報

天下三景 松島と月

月の松島
(写真提供:宮城県観光課)
かつて八百島と呼ばれた松島は「月見の名所」として著名であり、松島湾に昇る荘厳な朝日や景観は見る場所によってさまざまに趣を変え、四季折々の変化もすばらしく「奥の細道」の冒頭でも「...松島の月先心にかゝりて...」と記して松尾芭蕉は江戸を発っています。

このように松島に月が似合う事は古来万人に知れ渡っていたようで、その景観美は今も色あせておらず「日本三景の雪月花(雪の天橋立月の松島花の宮島」と云われ、古来より「日本文化の原風景」として憧れの対象になっています。

旅行の達人の観光ガイド

松島は「松島島巡り観光船」や「五大堂」の他にもメンコ、ビー玉、ブリキのおもちゃ等が約8千点が展示してあり、昭和の時代を存分に楽しめる「松島レトロ館」やご当地グルメの「焼き牡蠣」などが食べられるスポットがあります。

松島観光が初めての方にもオススメ出来る「定番のコース」は松島海岸駅から徒歩3分で「松島島巡り観光船」の仁王丸コースで松島の絶景を堪能した後に「五大堂」でお参りをして、徒歩5分以内の場所にある「松島レトロ館」や「みちのく伊達政宗歴史館」を楽しんだ後に「ご当地グルメ」の牡蠣を食べる「3時間から4時間」の観光コースになります。

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