自宅からVRで世界一周できるバーチャル旅行の未来

バーチャル旅行とは、VR(バーチャルリアリティー)技術を使い、自宅にいながら仮想空間の中で「世界一周」や「宇宙旅行」をリアルに近い体験ができるテクノロジーのことで、現時点ではスマートフォンやHMD(ヘッドマウントディスプレー)を装着することで、自宅に居ながら気軽にバーチャル旅行を体験できることが実現しています。

未来的には、自宅に居ながら遠く離れた人と一緒に世界旅行を共有できるようになり、体が不自由な人でも、アバター(分身)ロボットを使って、自宅や特定の場所から月や深海を自在に探検できて、現地ガイドによるリアルタイムな観光案内なども仮想体験できるようになり、最終段階では網膜や脳と接続され、フルダイブ技術と呼ばれる、現実と変わらない五感を完全再現しながら旅行体験ができる未来が予測されています。

バーチャル旅行の現状

バーチャル旅行の現状
現在コロナパンデミックの影響によって世界各国が外国人渡航者の入国を止めたり、制限されてるため、従来の自由で快適な海外旅行が不可能になってしまったことで、自宅や専用の施設からVR(仮想現実)で、制限なしに海外の観光地や歴史的な建物の臨場感を楽しむことができる『バーチャル旅行』に注目が集まっています。

海外では有名博物館や観光団体がバーチャルツアーサービスを開始しており、世界遺産であるストーンヘンジや大英博物館、サファリパーク「Longleat」などが、現在の巣ごもり生活で疲労している人達の心を少しでも癒して、知的好奇心を高めるためのバーチャルツアーが提供されています。

Longleatの最初のバーチャルツアーは3日間で、米国、オーストラリア、ニュージーランド、インド、アラブ首長国連邦から視聴者を集めて、合計で55万人以上も体験したとされ、日本でも、東京の池袋にある「FIRST AIRLINES」が、地上にいながらVRで航空・世界旅行の体験できて、NY・パリ・ローマ・ハワイなどの現地料理にあわせた機内食も味わうことのできる世界初のバーチャル航空施設もオープンしています。

バーチャル旅行の未来

バーチャル旅行の未来
現在のバーチャル旅行は、HMD(ヘッドマウントディスプレー)やスマホ画面をタップすることで、有名な博物館などの世界的な観光名所を気軽に探索できることがメインとなっていますが、今後はVR技術の主流であるHMDは、より小型化して高性能化が進み、メガネのように違和感なく装着できるようになって値段が安く提供されてから状況が大きく変わると予測されています。

バーチャル旅行では、現実では不可能な過去や未来に行けるタイムトラベル旅行も可能になるとされ、縄文時代の自然豊かな当時の様子を感じたり、江戸時代にあった江戸城の中を自由に探索して、有名な武将と対峙して話を聞くことなども可能になります。

今後はVR(仮想現実)だけでなく、MR(複合現実)という、現実ではない仮想世界を自分の足で歩きながら自由に探索できて、ゴーグル内の映像と音、更には地面の振動などが重なって、驚愕の没入感が得られる技術や、AR(拡張現実)という現実世界と仮想世界の情報を重ねることで、より現実の旅行が楽しくなるような技術の進化も期待されています。

アバターを使って宇宙旅行や海底旅行

アバターを使って宇宙旅行や海底旅行
近い未来には、体が不自由な人でも「アバター(分身)ロボット」を使って、世界中のさまざまな施設や観光地などに置かれたアバターロボットに、HMD(ヘッドマウントディスプレー)やスマートフォンなどからアクセスし、自宅からでもリアルタイムに海外旅行を体験できる未来が予測されています。

現地にある360度撮影可能なVRカメラの付いたドローンやアバターロボットと接続して、世界各地を自由に散策できるようになるとされ、日本でも医療や介護用途として身体的な理由から外出が困難な人に在宅勤務や遠隔授業を実現したり、家族や友人との旅行体験を共有できるアバターロボットを使って世界一周などを疑似体験できることが計画されています。

アバターロボットによる遠隔操作が実用化されれば、人間が簡単には行けない場所への旅行も可能になるとされ、現在は費用が非常に高額で特別な訓練を必要とする「宇宙旅行」や生身では到達不可能な場所の「海底旅行」などを、格安で遠く離れた人と場所や時間に縛られずに、自宅にいながら感動を共有できる時代が来るかもしれません。

VRの最終段階「フルダイブ技術」

VRの最終段階「フルダイブ技術」
それほど遠くない未来には、VRの最終段階である「フルダイブ技術」と呼ばれる、脳に接続されて五感(触覚・聴覚・嗅覚・味覚・視覚)などを完全再現して、コントローラーなどの道具を使わずに現実世界で体を動かすのと同様に、自分の意識で動きながらリアルな旅行を体験できることが予測されています。

SF映画の「トータル・リコール」や「攻殻機動隊」「SAO(ソードアート・オンライン)」などの世界観である、現実と区別がつかないほどのリアルな仮想世界で、自分の理想の姿で世界中の人々と体験を共有できる、ある意味夢のような技術ですが、実際にそれほど遠くない未来には実現が可能とされています。

しかし「トータル・リコール」のような専用の機械に座ったり寝るだけでリアル体験できて、自由意志でいつでも目が覚められる技術ならまだ良いですが、アップロードやコンピューターを頭と直接つないだり、外科的に脳にチップを埋め込むことでしか実現できない技術なら、自分の意志で永遠に目を覚ますことができない危険性なども予想されます。

VRの究極段階「マトリックス」

VRの究極段階「マトリックス」
VRの究極段階とされる「マトリックス」は、日本で1999年9月11日に公開された映画「MATRIX」に出てくる、コンピュータの反乱によって作られた仮想現実のことで、フルダイブ技術と違う点は、ごく一部の覚者以外は既にVR世界の中に居ることにすら気づいていないか、忘れさせられている程のリアルとまったく区別がつかない没入感の高い究極のVR技術という点です。

映画「MATRIX」の中でモーフィアスという覚者が

現実とはなんだ? 現実をどう定義するんだ? もし君が感じたり、嗅いだり、味わったり見たりできるもののことを言っているなら、その現実とは君の脳が解釈した、単なる電気信号に過ぎない。

 

とネオに語りましたが、実はこの究極のVR技術である「マトリックス」はとっくの昔に現実世界でシミュレーションとして完成されていて、オックスフォード大学のニック・ボストロム教授は、「この現実世界はVRのようなコンピューター・シミュレーションである可能性を検討し、その確率は100%に近い」と結論づけ、電気自動車のテスラや宇宙企業Space Xなどを企業したことで有名なイーロン・マスクも、この世界がシミュレーションである可能性について語っています。

そして、このことに約2500年以上前に気づいたのが、原始仏教の開祖である「釈迦」で、日本でもお馴染みの経典『般若心経』でも、色即是空(しきそくぜくう)空即是色(くうそくぜしき)と記され、その仏教の奥義とされる密教を受け継ぎ、最終到達点まで完成させたのが日本の弘法大使「空海」とされ、更に約16500年前の縄文時代では、神道の元である全てのものに神が宿っている「一は全、全は一」の概念である、アニミズム(自然崇拝)にも通ずるとされています。

バーチャル旅行では再現できないもの

バーチャル旅行では再現できないもの
現在海外旅行に行くには、コロナパンデミックで世界が混乱した後に驚異なスピードで完成した人類向けには初めて実用化されたmRNAワクチンを接種しないと入国できないことや、ワクチンパスポート制度により、ワクチン接種の事実上の強制やワクチン非接種者に対する差別的な取り扱いが招来されるなど、ジョージ・オーウェルの小説「1984」を思わせる地獄の超管理社会のディストピアに進んでいます。

今後は日本の経済復興の意味でも、現実の旅行は国内が中心で、色んな制限がかかっている海外はバーチャル旅行になっていくと予想されますが、VR技術の発展により五感(触覚・聴覚・嗅覚・味覚・視覚)などを完全再現できても、パワースポットと呼ばれる現地に実際に行って感じないと分からない、波動や氣などはバーチャル旅行では絶対に再現できないとされています。

令和2年に内閣府が予算1000億円以上の税金を使って進めている「ムーンショット目標」という、マトリックス世界の中で仮想世界を作って閉じ込める「人類補完計画」を思わせる計画も進行中と、【永遠に眠り続ける】か【マトリックスから脱出する】かの選択を迫られてる時を迎えているのかもしれません。

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